野菜生活のすすめ・せり


「春の香りを運んでくれる日本原産の野菜」


<分類>

セリ科セリ属

<旬・産地>

初春~初夏がおいしい時期です。宮城県・茨城県・大分県が主な産地です。
春の七草にも入っているせりは、数少ない日本原産の野菜です。北海道から沖縄まで広く野生種が自生しています。

<選び方>

緑色が鮮やかで葉先までハリがあるもの、茎が1㎝ぐらいの適度な太さのものを選びましょう。茎が太いものは堅いので注意が必要です。

<保存方法>

根元を水で湿らせた紙で包み、水分が蒸発しないようポリ袋に入れて、冷蔵庫で立てて保存します。

<栄養の特徴>

カリウム・鉄・カロテン・食物繊維を含みます。

<おいしい食べ方>

早春のものほどやわらかくて香りがよく、根・茎・葉ともに食べることができます。
アクの強いものはゆでた後、水にさらしてアク抜きをします。かためにゆでて絞った後、ラップで包んで冷凍保存すると、汁ものや麺類の青みとして少しずつ使えるので便利です。その他、おひたし・あえ物・てんぷら・みそ汁などに幅広く使うことができます。細かく切って鍋のつけダレに混ぜるのもおすすめです。独特の香りが魅力の野菜です。

<トピックス>

栽培されているせりは水田栽培と畑栽培とがあり、それぞれ「水ぜり」、「田ぜり」といいます。アクが少ないのは「水ぜり」です。小川や湧水に自生するせりには、毒を含む毒せりもあるので十分注意しましょう。

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