野菜生活のすすめ・ねぎ


「1本まるごと味わおう」


<分類>

ユリ科ネギ属

<旬・産地>

産地・品種ごとに出盛りの時期があり、1年を通しておいしいねぎを食べることができます。「根深ねぎ」は秋口から出回り、12月~1月がおいしく、「葉ねぎ」は秋から春にかけて旬を迎えます。千葉県・埼玉県・群馬県・茨城県・北海道・青森県などが主な産地です。

<選び方>

「根深ねぎ」は、根が白く緑と白の境がはっきりしているもの、触った時によく締まっていて光沢があるものを選びましょう。「葉ねぎ」は、葉がきれいにのびて緑色が鮮やかなものを選びましょう。

<保存方法>

乾燥に弱いので、紙に包んで、冷暗所で立てて保存します。「葉ねぎ」は「根深ねぎ」よりも傷みやすいので湿らせた紙に包み冷蔵庫で保存して、早めに使い切りましょう。また、みじん切りや小口切りなどよく使う切り方で冷凍しておくと便利です。

<栄養の特徴>

におい成分である含硫化合物のアリシンはにんにくと同様に、ビタミンB1の吸収を高めます。
「葉ねぎ」は緑黄色野菜、「根深ねぎ」はその他の野菜に分類されます。緑色部分にはカロテンやビタミンCが比較的多く含まれているので、緑の部分も捨てずにスープや煮物に使いましょう。白い部分と緑色の部分両方食べることで、ねぎのもつ栄養成分をバランスよく摂取することができます。

<おいしい食べ方>

辛味・香・色が薬味として風味づけや臭み消しに欠かせません。「根深ねぎ」の白い部分は、加熱するとトロリと甘い味わいになり、煮物・鍋物にぴったりです。水にさらすと辛みがとれるので、刻んで生のまま和え物などにすることもできます。根深ねぎの青い部分は内側のぬめりを包丁でしごき取り、薬味やかき揚げにしてもおいしく、また魚や肉を煮る時のにおい消し、スープやシチューのブーケガルにとしても活用できます。葉ねぎは、小口切りにして薬味として使います。炒め物などに入れるときは加熱しすぎないよう最後に加えましょう。

<トピックス>

ねぎは、白い部分を食べる「根深ねぎ」と葉の部分を食べる「葉ねぎ」があり、「根深ねぎ」は主に関東で、「葉ねぎ」は主に関西で食べられてきました。地方特有の品種が多く、下仁田ねぎ・千住ねぎ・九条ねぎ・博多万能ねぎなどがあります。

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