野菜生活のすすめ・やまいも


「消化がよく生で食べられる 唯一のいも」


<分類>

ヤマノイモ科ヤマノイモ属

<旬・産地>

旬は晩秋~冬です。大和芋(いちょう芋)は12月〜1月、長芋は11月〜12月に収穫されます。青森県・北海道・茨城県・岩手県などが主な産地です。

<選び方>

「長芋」はふっくらと太くまっすぐで、ひげ根がついているものが新鮮です。「大和芋」は皮がなめらかで傷がないもの、切り口が変色せず白くてみずみずしいものを選びましょう。

<保存方法>

紙に包んで風通しのよい場所に保存しておくと3〜4ヵ月は保存できます。「長芋」や「自然薯」などを切ってしまった場合はラップに包んで水分の蒸発を防いで冷蔵庫で保存します。切り口から変色し、乾燥してしまうので早めに食べましょう。千切りやすりおろしたものは冷凍保存することもできます。

<栄養の特徴>

炭水化物(でんぷん)の他、カリウム・食物繊維を含みます。

<おいしい食べ方>

「長芋」は薄切りや千切りにして酢の物や和え物にするほか、煮物や焼き物にするのもおすすめです。「自然薯」・「つくね芋」・「いちょう芋」はすりおろしてとろろにし、麦とろ・とろろ汁・揚げ物にするとよいでしょう。おろすときはおろし金を使わずにすり鉢ですると、口当たりのよいふわっとしたとろろができます。
「やまいも」には消化酵素が含まれているため、いも類の中では唯一生で食べることができます。とろろのふわふわとした舌触り、刻んだいものシャキシャキ感、焼いたいものほこほこした食感など、さまざまな楽しみ方ができます。

<トピックス>

強い粘り気があり精がつくことから「山うなぎ」との異名をもち、昔から珍重されてきました。夏バテで食欲がないときでも、とろろ汁やとろろそばなどにすれば食べやすい1品となります。

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